母が認知症になりました

認知症になった母とのあれこれ

十万円の差し歯

先日母の家に行った時、何気なく、「タンス預金いくらある?」と声をかけた。


すると、「10万円くらいあるけど、歯医者さんに払わなくちゃ」という?


なぬ?「こないだ取れたって言ってた差し歯?」


「うん」


慌てて、歯医者さんに電話すると、「自費のセラミックの差し歯をお選びになっています」とのこと。


私「費用が払えないので、保険の差し歯にしてください!!!」


差し歯、まだ作ってなかったので、自費のから保険のに替えてもらえた。よかった!


あー、もう少しで10万円の差し歯になるところだった。


しかもタンス預金もどこにも見当たらないので、阻止してなかったら、私のへそくりで払わなくちゃならないとこだったよ。


「歯医者さんで10万円って言われちゃったんだけど、どうしよう?」とか電話がかかってくるところだったよ。あぶねぇあぶねぇ。


80近いお婆さんに、10万円の差し歯入れようとする歯医者ってどうよ?


いやー、冷や汗かいたわ。

マイナンバーカード事件

昨年の秋頃、母が身分証にパスポートしかないのが不便だから、マイナンバーカードを作ろうということになった。


通知書をマイナンバーカードだと勘違いしていたり、申請にたどり着くまでが一苦労だったのだが、とにかくなんとか写真ブースでの申請までこぎつけた。


マイナンバーカードができたから取りに来て、という通知がきたら一緒に取りに行こうねと話していたのだが、待っているうちに年明けになってしまった。


連絡の通知を紛失したのだろうと、妹と三人で、役所まで行った。


係の人に事情を話すと、調べてくれて、「出来てます」ということで交付を待っていた。
しかし、待てど暮らせど呼び出しがない。かなり長時間経ってから、別の担当者が出てきて、「もう、11月にご本人が窓口に取りに来られてお渡ししています」と言われた。


母はキョトンとして、「え?」とか言っている。
「カード受け取ったんだってよ?どこにある?」と聞いても、「わからない」「なくした」というばかり。


結局、その場で再発行してもらうことにした。


ところが次の日、マイナンバーカードが出てきたという。


もう、私たちは振り回されてふらふら。


役所に行ってちゃんと受け取ったのに、そのこと自体をすっかり忘れているのだ。
その場のやり取りなどはちゃんと出来るので、一見認知症には見えないのだろう。


私たちに連絡することもなしに、手続きに行ってしまうあたり、本人は認知症の自覚がないので、厄介だ。


このエピソード、次の受診の時に伝えなくてはならない。

認知かも?

MRIと長谷川式


脳神経内科を予約してMRIを撮りました。
脳の萎縮はまだ見られておらず、長谷川式もぎりぎり正常範囲。受けごたえなどを加味すると、(今日の日付を思い切り間違えた)認知症が始まっているかも。という診断でした。
予約は半年後。それまでに何かエピソードなどあればいつでも受診してくださいねということで、服薬などはありませんでした。



軽費老人ホームの見学


夫と妹と相談して、そのうちに独居も難しくなるかと、知り合いが経営している軽費老人ホームに見学に行きました。ところがそちらは認知症の人の受け入れは基本していないということで、本当に、ただの見学になってしまいました。
強烈なお婆さんが君臨して、全てを仕切っているのでは?という雰囲気がどことなく漂っていたのが印象的でした。


母も「ここには住みたくない」と言っていました。


確かにお嬢様育ちの母には、ババアの抗争の中に生きるのは無理でしょう。
いずれのんびりした居場所を探さなくてはと思いました。


安心ケアセンターに相談

母の住まいの近所の安心ケアセンターに予約をして、面談してもらうことになりました。
ただ、その日に私にどうしても外せない用事があり、母1人での面談となりました。
後から聞いたら、安心ケアセンターに行くのに、すぐそばまでバスで送ったのに、道に迷いたどり着けなかったとのこと。
別の日に、母1人で面談となったのでした。(今思えば同席すべきでした)

結局、安心ケアセンターからの音沙汰もなく、(実は、非該当の通知が来ていたのですが、母か勝手に処分していた)母の認知問題はしばらくそのまま放置になっていたのでした。